☆　以下は、ある中学校の授業風景である。理科的におかしな点を理
　由を添えて指摘せよ。


先生　「今日は、水溶液の性質を調べる実験をするぞ。ここに、2％の
　　　塩酸と2％の水酸化ナトリウムがあるね。まず、メスシリンダー
　　　を使って、5mlずつ塩酸を量りとってビーカーに入れてごらん。
　　　それから、BTB溶液を2、3滴・・・」

　ガチャーン！

生徒Ａ　「先生、Ｂ君がビーカー落としました」
生徒Ｂ　「あーっ、指、切ったあ！　血ぃ出てる〜」
先　生　「なにやってんだ。誰かバンソーコー持ってないか」
生徒Ｃ　「消毒しろ、消毒」
生徒Ｂ　「せんせー、準備室の棚にあるメタノールで消毒していいで
　　　　すかあ」
先　生　「死ぬほど染みるぞ。エタノールにしておけ」
生徒Ｄ　「もったいねえから、使うな。なめとけ」
生徒Ｂ　「なんだ、てめー。なめんなよ」
先　生　「うるさい。けんかはあとでやれ。えーと、どこまで言った
　　　　かな」
生徒Ａ　「それから、ＢＴＢ溶液を2、3滴」
先　生　「ああ、そーだそーだ。ＢＴＢ溶液を2、3滴入れる。すると
　　　　、どうなった？」
生徒数人「黄色くなったー」
生徒Ｅ　「キレイな色〜」
先　生　「よしよし。それじゃ次は、ガラス棒でよくかき混ぜなが
　　　　ら、水酸化ナトリウムを1滴ずつ加えてみよう。色が変化した
　　　　ら、止めるように」
生徒Ｆ　「10滴も入れたのに、まだ色変わんないよー」
生徒Ｅ　「ちょっと混ぜてみたら？」
生徒Ｇ　「先生っ、緑色になりましたあ！」
生徒Ｈ　「あっ、なった。真緑色。10日前のパンみたい」
生徒Ｉ　「おまえ、いっつも食ってんのかよ、そんなもん」
先　生　「さて、緑色になった溶液に、また水酸化ナトリウムを少し
　　　　ずつ落とすと？」
生徒Ｊ　「今度は、青くなったあ！」
生徒Ｋ　「アルカリ性だ」
先　生　「そうだね。じゃ、この青くなった水溶液を再び緑色にする
　　　　には・・・」
生徒Ｂ　「せんせーっ、ぼくのは、紫色になってます！」
生徒Ｃ　「さっさとバンソーコー巻けよ」